初めまして、れぐるーです。
今回は、地方公務員、特に市町村役場で働く公務員の将来性が全くなく、お先真っ暗であるとてもシンプルな理由を紹介します。
人口減少の中、地方自治体の将来性がある方がおかしい
巷では地域活性化だの地方創生だの騒がれていますが、ぶっちゃけ日本全国すべての自治体で地域が活性化することなんて100%不可能なんですよ。なぜかって言うと日本の人口が減っているから。
街は、そこに人がいて初めて成り立つもの。人がいなくなれば、街が消えるのは当然でしょう。むしろ、人口が減少しているのに自治体の数が減らないって方が不自然に感じます。
おそらく10年後ぐらいには、特に町村規模の自治体で財政破綻をする自治体が増えるのではないか?と思っています。そして、財政破綻はしないまでも多くの自治体では財政状況が今よりも悪化していることでしょう。
財政状況が悪化すれば、当然、給与カットなどの話に繋がる訳で、地方公務員の将来が明るいはずがないんです。地方公務員の将来が皆無だと思う理由はこの1点に尽きます。
「人口が減少しているのに地方公務員に将来性なんかある訳ないだろww」と。もう超がつくぐらいシンプルな理由ですよ。
少子高齢化と貧富の差の拡大が財政悪化に追い討ち
人口が減れば自治体が衰退するのは当然ですが、それに少子高齢化が追い討ちをかけます。少子高齢化と人口減のダブルパンチで労働人口が減ると、税収は減るのに扶助費だけが増え、自治体財政を窮地に追い込むことになります。
おそらく、多くの自治体はジリ貧状態に陥っていて、ジワリジワリと体力を奪われています。
これだけではなく、現在日本で拡大し続けている貧富の差も財政悪化の一因となります。中間層の人間が貧困層に落ちてくると、税収が減り、貧困層を支える生活保護などの福祉の負担が大きくなり、自治体の財政を圧迫します。
なんか八方塞がり感がハンパないですね・・・。
今の自治体は実質的に戦国時代状態
先ほど「日本全国すべての自治体で地域が活性化することなんて100%不可能」と話しましたが、もちろん一部では地域活性化に成功する地域もあることでしょう。
実は今、あまり露骨な表現では言われませんが、各自治体では他の自治体からの金と人の奪い合いが行われており、その様子はまさに戦国時代とも言える様相を呈しています。
これまでの自治体の財源っていうのは、基本的にその自治体に住んでいる人に納めてもらう住民税や法人税が中心でした。
なので・・・
・住民の少ない自治体→税収が少ない
・住民が多い自治体→税収が多い
というのが基本だったんですが、近年はふるさと納税やクラウドファンディングの普及によって外部から資金を手に入れることが容易となり、この構図が崩れかけています。
ジリ貧の自治体にとって、戦国時代を生き残る活路の1つは外部からの資金調達であり、この点は自治体の財政を考えるにあたって非常に重要です。
自治体の下克上も進む
クラウドファンディングやふるさと納税によって資金を得る場合、圧倒的に効率よく資金調達可能なのが、歳出が少ない規模の小さな町村クラスの自治体です。
クラウドファンディングやふるさと納税は全国を相手にするため、その土俵は大きな政令市であっても小さな村であっても同じです。しかし、資金の調達効率は大きな自治体と小さな自治体では全く違います。
毎年10億の支出がある市がふるさと納税で500万ゲットするのと毎年3000万しか支出がない村がふるさと納税で500万ゲットするのとでは、圧倒的に村の方が効率よく資金調達ができていますよね。
将来性がある自治体もあるかも・・・!?
こんな感じで戦国時代+下克上の世の中なので、逆に言えば、戦いに勝ち残る自治体も当然あるわけです。
そんな自治体で地方公務員として働くことは面白いし、将来性もあるかもしれません。戦国時代に「どの武将に付くのが一番良いのだろうか・・・」と考えていた武士たちと全く同じ!
戦国時代では、味方する武将を間違えればそれは自らの死に直結するため、その選択は命がけで行われました。そしてこの点は現代の自治体にも当てはまります。財政難でひたすらに下降の一途を辿る自治体に就職するなど愚の骨頂。人生を不意にしてしまいます。
ちなみに、この人口減少・財政難の戦国時代を勝ち抜くのはおそらく次の要素を持つ自治体です。
・規模が小さい町村クラスの自治体
・若者の移住が始まっている
・移住者が様々な事業を行なっている
・クラウドファンディングなど先進的な取り組みを積極的に行なっている
こんな感じ。若者が移住したい・既に多く移住している町なんかは活力があって行政としても前向きに仕事をできるケースが多いので良いと思います。
それに加えて、そんな活力ある若者と人脈や交流を持って、そこで何かスキルなんて磨くことができれば最高ですね!自治体がヤバくなったらすぐ転職・独立できる!
一応この記事は「地方公務員は将来性なくてオワコンw」と地方公務員をディスる記事なんですが、だからと言って全ての地方公務員がダメというわけでもないと思っています。多くはないですが、将来性のあるイケイケな自治体も確かに存在するのです。
地方公務員=安定という理由で就職する愚かさ
さて、ここまでの話のポイントをまとめると
戦国時代を勝ち抜く可能性の高い自治体は、若者にとって魅力的で規模の小さい自治体である
ほんと、これからは「安定」じゃなくて「(超低空飛行しながら)安定」の時代に突入しそうな雰囲気がします。れぐるーの働く自治体は非常に不穏な雰囲気です・・・。
安定っていうのは「特定の状態が長期にわたって継続すること」を言うのであって決して待遇が良かったり高給だったりを意味するわけじゃありません。極論を言えば時給900円を確実にクビにもならず退職するまでもらえる職業があるとすれば、それも安定した職業になります。
確かに働く上で安定はとても大事ですが、世間一般では「安定」と言う言葉が必要以上に美化されてしまっている気がしてなりません。
れぐるー個人的には、地方公務員を目指すのは将来性がないのでオススメしません。ただ、玉石混合で素晴らしい自治体もあるので、地方公務員を目指す志の高い方は、ぜひ後で後悔しないよう徹底的に自治体をリサーチしてみてほしいと思います。
地方公務員のことをボロクソに言ってやろうと思ったけど、あんまボロクソ言えなかった!おしまい!
コメント
いつもブログを読んでいます。
私は地方公務員=安定という理由で就職する愚かさ に気づかない人間でした。
実際に入ってわかる闇がたくさんあります。
このまま廃れゆく自治体で、低空な安定に満足するのが幸せなのか?
色々考えさせられます。