地方公務員の人事異動が非効率すぎる3つの理由

はじめましてれぐるーです。

 

 

地方公務員の皆さん、今年の人事異動はいかがでしたでしょうか?

 

 

2018年4月、れぐるーは人事異動となり、部署が変わりました。

 

 

というわけで今回は、「ここがダメだよ!公務員の人事異動」をテーマに話をしてみます。

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地方公務員(市職員)にとっての人事異動

地方公務員として働く職員にとって、おそらく最も重要な関心ごとの1つです。

 

 

なぜ重要な関心ごとなのかというと、地方公務員特有の以下の事情によります。

・ブラック職場とホワイト職場が極端すぎ

・仕事のジャンルが幅広すぎる

 

仕事のジャンルは本当に幅広いです。納税担当が異動で、環境保全の部署に行ってカラス退治をしたかと思えば、さらに異動して市長の秘書やったり・・・とか普通にありえます。

 

 

そのため、人事異動をするとまるで転職したかのように仕事が100%変わってしまうことも。

 

 

とにかく、地方公務員の人事異動って実は環境の変化がかなり激しいんです。県庁なんかはこれに転勤が加わるんだから本当に大変そう・・・。

 

 

そんな人事異動制度なんですが、これがほんと笑えるぐらいダメ。非効率というか思慮に欠けるというか。

 

というわけで、れぐるーが思う地方公務員の人事異動制度のダメなところをいくつか紹介してみたいと思います。

スペシャリストを育成する気なし

まず1つ目が、公には「住民の生活が多様化するのに合わせて、行政も市民のニーズに合わせたきめ細かなサービスを行う必要がある」みたいなことを言っておきながら、特定の分野に精通したスペシャリストを育成する気が全然ないってこと。

 

 

 

そもそもなぜ人々の生活が多様化したのかというと、それは経済の分業化が昔よりもより一層進んだからに他なりません。

 

 

例えば、ドコモの携帯電話!

 

昔は、

・電話

・メール

・ブラウザ

 

を全てドコモが提供していました。

 

それが今では、

・電話機能→ドコモ

 

・メール機能→SNSに特化した企業であるTwitter社やLine社によりキャリアメールは廃れつつある。

 

・ブラウザ機能→ドコモ独自のimodeは完全廃止。Apple社のsafari、Google社のchormeが大きなシェアを握る。

 

 

って感じになっています。

 

 

婚活もそうです。数ある婚活サービス1つとっても

・アラサー限定に特化したサービス

・バツイチ限定に特化したサービス

・金持ち限定に特化したサービス

 

 

とか本当に多種多様なサービスがある。

 

 

これが可能なのってやっぱ経済の分業化が進んだおかげなんですよ。経済学では、基本的に何かに特化して分業をした方が、経済効率が良いと言われます。つまり、分業した方が金が儲かるってことなんです。

 

 

なぜ分業した方が儲かるかというと、分業化して特定の分野に特化することでより良い商品・サービスを生み出せる可能性が高くなるから。最近は、ネットの普及で世間のニーズを敏感にキャッチしやすくなったのか、この分業化がより一層加速しているような気さえします。

 

 

さて、話は戻りまして。行政がそのような多様化する社会に対応するにはどうすれば良いのか?

 

 

これに対する答えは、「社会が多様化する理由が経済の分業化が加速していることによるのなら、行政も分業化を進めて特定のジャンルに精通しなければならない」だとれぐるーは思うんです。

 

 

組織の細分化は現実的ではないので、つまりは行政にも多くのスペシャリストを揃えておく必要があるということになります。ところが、今の自治体の人事異動制度ではそんなスペシャリストを育てることはほぼほぼ不可能です。

 

 

れぐるーの場合、児童福祉関係の部署に5年以上いた後、突如として経済振興系の部署に異動になりました。笑

 

前の部署の経験はほとんど役に立たず、毎日会社の社長とかと話したりするようになり正直、困惑しています。

 

 

結局、人事異動って「○○課の人が一人減ったから、△△課の人を一人持ってこなきゃ・・・」みたいなパズル感覚で行われている一面も強いんで、スペシャリストもクソもないんですよ。

引き継ぎ期間短すぎ問題

引き継ぎ期間が短すぎるのも問題です。

 

 

れぐるーの働く役場では、3月25日前後に異動が決まって4月の第2週ぐらいには異動が完了します。

 

 

すると業務の引き継ぎ期間が2週間程度しかありません。これでちゃんと引き継ぎしろとか上層部はバカなのかな?^^

 

 

 

せめて一ヶ月ぐらいの猶予は持たせるべきだし、「人事異動は4月にするもの!」っていう固定観念も捨てた方が良い。部署によっては9月に人が変わった方が都合が良いこともあるだろうに・・・。

 

 

引き継ぎ期間がない点については、れぐるーの働く自治体では実際に引き継ぎ不足による不祥事が起こっており、実害が生じているレベルなので一刻も早く改善すべきだと思うんだけど、おそらく改善されることはないでしょう。

無能職員の人事異動が最優先される

人事異動を考える時、人事課が最も頭を悩ますのが、メンタル職員、キチガイ職員の取り扱いです。

 

 

これらの職員は、存在するだけでその部署の仕事に大きな支障を生じさせる場合があるので最新の注意を払わなければいけません。

 

 

つまり、そーゆー職員は支障が生じても問題のない部署、つまりあってもなくても良い暇な部署に異動するケースがほとんどです。

 

 

適材適所で人を配置するのが人事異動の目的なのに、爆弾である無能職員をどう安全に処理するか?というネガティブな人事異動が最優先されるやり方にもれぐるーは疑問を感じています。

 

しかしながら、これはどうしようもないです。なぜなら、公務員は簡単にクビにできないから。

 

 

この問題って職員のモチベーションにも関わる重要な問題だから、公務員でももっと簡単に職員をクビにできる制度を作って欲しいな〜と思います。クビって言葉は悪く聞こえるから「雇用流動化政策」とかそれっぽい名前にしてねw

 

まとめ

以上、れぐるーが思うここがダメだよ!地方公務員の人事異動!3選でした。

 

まとめると

・今後求められるであろう特定分野のスペシャリストが育成できない

・引き継ぎ期間短すぎて、業務に支障がでるレベル

・無能職員の対応に苦慮し、前向きな人事異動がしにくい

 

の3点がれぐるーの思う地方公務員の人事異動の非効率すぎてダメなところ。

 

 

とは言え、いずれの問題も根が深くて簡単に解決できるとは思えません。職員をクビにできなかったり、成果の見えにくい仕事の多い行政の人事というのはとてつもなく難しいものなのだとれぐるーは思っています。

 

 

例えば、「スペシャリストを増やすために無駄な人事異動やめろ!」って言って同じ人が長い間同じ部署にいるようになると、それはそれで色々と問題が生じたりもするので問題は簡単ではないのです。

 

 

それでも、内示をもっと早くしたり時期を4月以外にずらすとか、引き継ぎ期間の問題ぐらいはぜひ解消して欲しいところ。なんとかしてくれ!

 

【おまけ】れぐるーの人事異動

れぐるーは仕事が100%変わり、まるで転職したかのような気分で異動をしましたが、幸運にもホワイトめな部署に異動となりました。「残業はもう無理です・・・」と懇願した上での人事異動だったので上司も考慮してくれたのでしょう。

 

 

しかし、経済系の部局なのでお祭りとかのイベントに駆り出されるケースが多いのがちょっと嫌だ。

 

 

この部署を最後に、れぐるーは公務員を辞めれたらいいなと密かに考えています。目標を実現できるよう、日々ブログとプログラミングに励まなければ!

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