地方公務員(事務職)へ転職希望の銀行員に伝えた地方公務員の実情6選

地方公務員(事務職)への転職を考えている銀行員の方。多いのではないでしょうか?

 

市役所で事務職として働くれぐるーが、転職を目指す銀行員が知っておくべきだろうと思う、生の公務員事情を語ってみようと思います。

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転職希望が増える銀行員の将来

銀行業界の将来は暗いです。

 

メガバンクがAI導入などの理由により大規模リストラの実施を決めました。おそらく、というかほぼ確実にこのメガバンクの動きは、中堅銀行や地銀へと波及することでしょう。

 

さらに低金利が銀行の収益を圧迫しています。ただ、これは未来永劫続くかはわかりません。もしアベノミクスが成功して日本にも遂に本格的なインフレが到来すれば、金利はジワリジワリと上がるかもしれない。(成功するかはわからないですけどね!)

 

もう1つビットコインを始めとした仮想通貨の登場も、銀行にとっては脅威です。仮想通貨には、人々のお金のやり取りを金融機関を仲介せず、直接当人同士でしかも即時に行える可能性を秘めています。もしそんな現実が訪れるとしたら、銀行の存在意義は大きく損なわれることでしょう。

 

すぐに銀行がなくなるわけではないし、地銀なんかは地域密着型で生き残りをかけるのでしょうが、何れにしても銀行業界の未来は先細りと見た方が良いです。

 

近年は金融とITの融合(フィンテック)が進んでいます。これはとても革新的であり、人需要も大きいでしょう(家計簿アプリとか投資AIとか既に普及が進んでるよね)。なので金融業界全てがオワコンというわけでは決してないですけど、少なくとも古い体質の銀行は淘汰されてゆくと思います。

 

では、地方公務員(事務職)を目指す銀行員に知っておいてほしい地方公務員のお話をしていきます!

1.採用環境は良好

地方公務員、特に市町村の職員採用については近年、転職組で自治体外からの採用が増えている傾向があります。これは地元志向の人間よりも前職があって外からやってくる人間の方が優秀かつ多様な人材が採用できるためです。

 

地方公務員の一般採用は、概ね30歳程度までの年齢制限があります。(細かい年齢は自治体によって異なります。)ですが、多くの自治体ではこの枠とは別に転職組の別の採用試験を行なっています。転職の場合、対象年齢は30歳よりも高い。

 

・・・というわけで、売手市場であることも踏まえると地方公務員への転職は、そこまで難しいわけでもないのです。年齢制限も、転職組を別枠で採用活動を行なっている自治体も多いのでそこまでの障壁にはなりません。

2.公務員は楽じゃない

公務員=楽って発想は持たない方がいい。確かに、公務員の仕事は楽に感じるかもしれません。特に「ノルマがない」という点はとても魅力的だと思う。

 

しかし、公務員には公務員特有の問題があります。プロ市民やキチガイ市民の対応は超絶ストレスフルであり、立場上安易に追い返すこともできないので対応は困難を極めます。議員対応も、議員次第ではかなりストレスフルな仕事になります。(市議はバカが多い)

 

基本的に、地方公務員の仕事は泥臭い、陽を浴びない仕事が多いのです。

 

さらに、自治体職員特有の問題として人間関係の複雑さがあります。これは、規模が小さければ小さい自治体なほど顕著。恋愛沙汰や不倫、仲の良い悪いまでプライベートな人間関係がモロに仕事に反映されるクソ仕様なのが自治体職員の環境です。加えて、リストラ制度がないせいでクレイジーな職員も多いので、場合によっては職場環境は相当カオスな状況になることも。

 

れぐるーの場合、今までの部署はしっかりとした職員が多く、人間関係は奇跡的に大変良好でしたが、ヤバイ部署へ異動させられやしないかとドキドキしております。仕事の内容がどーこーよりも、人間関係が辛いですれぐるー的には。

 

あと残業も部署次第ですが、結構あります。各自治体は不景気が続いたこともあり、長い間人員削減を行ってきました。しかし、業務の効率化がうまく進んでいたいため、残業が恒常化している部署も多い。(サービス残業もあったりする)

 

確かに公務員の仕事は楽な部分もありますが、だからと言って過度な期待は禁物。

3.地方公務員のお先は明るくない

冒頭でめっちゃ銀行員のことをディスったんですけど、実は地方公務員もお先真っ暗なんです。

 

少子高齢化や労働人口の減少により、自治体の多くは財政難に陥っています。今後、給料や福利厚生は改悪されることはあっても、改善されることはないでしょう。

 

4.薄給です!(キリッ

3番とも関連してますが、薄給です。繰り返しますが薄給です!何度も繰り返します、薄給です。

 

おそらく、あなたが想像している以上に給料安いです。ちなみに、新卒で10年コースになろうとしている私の基本給は24万です。

 

れぐるーは、地方公務員の給与体系では妻に専業主婦をしてもらうのは難しいと思ってます。銀行員から地方公務員への転職を検討される場合、奥さんの働き方についても大きな選択を迫られるかもしれません。

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5.やりがいはないし向上心は不要

公務員の仕事は、やりがいはないし向上心も不要です。もうちょっと詳しく説明します。

 

まず、公務員の仕事にやりがいを持ち続けるのは不可能です。そもそもやりがいを感じられる仕事は少ないし、仮にやりがいのある仕事をすることができたとしても、結局、数年後には人事異動があり全く無関係の部署へと移動することすらあります。

 

「つまらない仕事が多い」「全く違う仕事の部署への人事異動」この2つによって、地方公務員の仕事はやりがいを感じられない仕組みになっています。

 

また、公務員はおそらく銀行以上に変化を嫌うし、意思決定の過程も複雑です。行政組織っていうのは外向きには良いこと言ってますが、中で働いてる人は新しいことなんてしたくないんですよね。だって、ガチガチな年功序列制が確立してるから新しいことしたり頑張ったりしても意味ないんですもん。向上心を持つと心が折れるし、モチベーションを保つのも困難であり、働いているとだんだん事なかれ主義になってゆきます。

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6.社会的信用はあるけど肩身は狭い

公務員という職種には圧倒的な社会的信頼が備わっています。住宅ローンもクレジットカードも審査は余裕で通ります。地方都市であれば、合コン受けも良いし、婚活でも公務員という職種は有利であることが多い。地方での信頼はおそらくトップレベル。

 

しかし、その社会的信頼が大きなデメリットにもなります。それは、その社会的信頼ゆえにプライベートでの行動にも制約がでてしまうことです。

 

例えば、大衆居酒屋で仕事の話をしようとする職員はあまりいません。なぜなら、その内容を誰かに聞かれたら、問題になったりクレームが来る場合があるから。飲み会で愚痴を喋るのにも場所を考えなければなりません。

 

その他、町内会への加入拒否、外勤中のコンビニ立寄り、例を挙げるとキリがありませんが、色々とめんどくさいことが多いのが地方公務員です。信号無視しただけでクレーム言ってくるプロ市民もいます。ほんと、めんどくさい!!

地方公務員はこんな人にオススメ

言いたいことは他にもあるんですが、特にれぐるーが伝えたいことを語ってみました!

 

まとめるとこんな感じです。

・今は地方公務員になりやすいかも

・やりがいなし、向上心不要で決まった仕事を淡々とこなして薄給

・仕事は楽かもしれないけど、辛いことも当然ある

・銀行同様、お先は明るくない。今は安定しているけど将来どうなるかは不明

・社会的信用バツグン!でもプライベートが縛られることも

 

 

以上のことから、「必要最低限の福利厚生と給与を安定してもらえれば、やりがいなんてなくてもOK」と割り切れる人には地方公務員はオススメ。

 

さらに、「薄給でも良いし、やりがいもなくていいから、市民のために働きたい」という聖人のような心を持っている人には地方公務員は天職です。むしろ地方公務員になってくれ!!!

 

逆に「新しいことをやりたい!」「高給な仕事に就きたい」とか、比較的ポジティブな思考を持つ人にはオススメしません。特に20代の若手には地方公務員はオススメしません。こんな腐った組織にいるぐらいなら、少しでも自分のキャリアを考えた方がいいです。(れぐるーは、こんな組織で20代を過ごしてしまったことを後悔してます)

忘れてはいけない試験の存在

試験の話をするのを忘れてました。公務員になるには試験を受けなければなりません。個人的には、試験で採用なんて時代遅れなんじゃね?って思いますが、超絶馬鹿を振るい落とすために必要なんです。

 

公務員試験は、あなたに必要最低限の教養があるかをチェックするテストです、奇抜な問題や難問を解く能力を求められているわけではありません。公務員試験は決して難しいわけではないんです。公務員試験対策のセミナーなどもたくさんありますので、対策はそこまで難しくありません。

 

最近では、オンラインセミナーも増えています。個人的には、公務員試験対策はオンラインセミナーの受講のみで十分だと思ってます。難問を解くわけでもないので無理に対人で講習を受ける必要はないし、何よりもオンラインセミナーは時間の融通が効くし、料金も安いです。今の時代、わざわざ塾に通うメリットはないと思います。
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地方公務員以外も視野に入れるべき

転職先を地方公務員一択に絞ることは辞めた方が良いと考えます。

 

おそらくあなたが思っているほど、地方公務員の仕事は良いものではありません。泥臭い仕事ばかりだし、やりがいはない、将来は暗いし、給料は安い、今後は退職金も減り、給与の上昇率も減ることでしょう。

 

確かに「今の職場環境よりは公務員の方がいいわ!」っていう考えもあるかもしれませんが、今の職場環境より良い仕事は公務員だけじゃないと思います。

 

世間一般では、公務員は評判がとても良いです。しかし、メディアや周囲の人の良い話だけを鵜呑みにするのは危険です。地方公務員への転職を考えるのなら、必ず他の民間企業へも転職活動をしてください。銀行員の方なら、あなたを欲している会社はあるはずですから。

 

そして、地方公務員への転職は「他の会社を見たけど、やっぱり地方公務員が良いな」と思えるようになってからにしてください。今の日本は売手市場です。わざわざ将来性皆無の地方公務員だけに選択肢を絞る必要はありません。

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「私の市場価値はどれぐらいだろう?」「銀行員はどのような会社にニーズがあるのか?」気になる方はMIIDASに一度登録してみると良いかもしれません。ちなみにれぐるーも使ってみました。

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ブログ運営主のれぐるーは、地方公務員として日々公僕として働いています。あれですサラリーマン(社畜)と同じですよ。 既に地方公務員として仕事に熱意はなく、惰性で仕事をしています。セミリタイアも考えていますが、今はまだ難し...

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